苗木の植え方

  • STEP.1
  • STEP.2
  • STEP.3
  • STEP.4
  • STEP.5
  • STEP.6

植穴は直径80cm位、深さ50~70cm位に堀ります。植穴は秋期(苗木到着前)に堀り、表土・心土・完熟堆肥と適量の熔リン・石灰とをよく混ぜて埋め戻し定植に備えます。

植穴は直径80cm位、深さ50~70cm位に堀ります。植穴は秋期(苗木到着前)に堀り、表土・心土・完熟堆肥と適量の熔リン・石灰とをよく混ぜて埋め戻し定植に備えます。

植穴は直径80cm位、深さ50~70cm位に堀ります。植穴は秋期(苗木到着前)に堀り、表土・心土・完熟堆肥と適量の熔リン・石灰とをよく混ぜて埋め戻し定植に備えます。

植えつけは根を放射状に広げ、各々の根に細土が密着するように丁寧に土をかけます。土をかけたら苗木を軽く持ち上げるようにしながら足で軽く踏みつけ、多量の灌水をして下さい。

植えつけの深さは、接木部を地表面より高くして、沈降しても地表面下にならないようにします。苗木の地上部を切りつめる長さは、樹種、整枝法によって異なりますが、普通は「裏面の表」の長さの良い芽の上で切り、切口にはユ合剤等を塗ります。

植えつけが完了しましたら支柱を立て、春期に敷ワラを行って、乾燥防止と雑草の発生を押さえます。

苗木、植え付け後

  • STEP.1
  • STEP.2

植えつけ後に雨のない時は、充分な灌水を行い、病害虫の初期防除に努めて下さい。

植えつけ直後の多量の施肥は、根をいためて活着を悪くすることがありますので、芽出し1ヵ月後位から化学肥料を少量(1本当り1握り位)ずつ数回に分けて施します。

りんご(丸葉台

  • ◦規格等級 1年特等苗 ◦地上部苗木の長さ 70cm~90cm ◦地上に出す台木の長さ 約1cm

りんご(わい性台)

  • ◦規格等級 1年特等苗 ◦地上部苗木の長さ 90cm~110cm ◦地上に出す台木の長さ 約15~20cm

桃・ネクタリン

  • ◦規格等級 1年特等苗 ◦地上部苗木の長さ 50cm~70cm ◦地上に出す台木の長さ 約1cm

サクランボ

  • ◦規格等級 1年特等苗 ◦地上部苗木の長さ 70cm~90cm ◦地上に出す台木の長さ 普通台(青葉桜)は約1cm コルト台は約20cm

梨・栗

  • ◦規格等級 1年特等苗 ◦地上部苗木の長さ 80cm~100cm ◦地上に出す台木の長さ 梨は約1cm、栗は約20~30cm

柿・梅・プルーン・李・杏・マルメロ・カリン・イチョウ

  • ◦規格等級 1年特等苗 ◦地上部苗木の長さ 60cm~70cm ◦地上に出す台木の長さ 各種類とも約1cm

ブドウ・キウイ

  • ◦規格等級 1年特等苗 ◦地上部苗木の長さ 20cm~40cm ◦地上に出す台木の長さ ブドウは10~15cm、キウイは約1cm

いちじく

  • ◦規格等級 1年特等苗 ◦地上部苗木の長さ 30cm~50cm ◦地上に出す台木の長さ ブドウは10~15cm、キウイは約1cm

越冬の仮植法

  • STEP.1
  • STEP.2
  • STEP.3

秋植えの方が翌年生育良好ですが、寒地(冬期間最低気温-7℃以下)の場合は、凍害の恐れがありますので、春植え(3月中旬~4月中旬)を行って下さい。寒さに弱いキウイ・カリン・梅・柿などは春植え(3月中旬~4月中旬)をした方が安全で管理も容易です。

仮植する場所は、日当りが良く、風当り少なく、適度の保水力と通気性(排水)の良い条件のところを選んで下さい。

上記の条件の場所に右図の様に溝を堀り、水に浸して充分吸水させた苗木を1本ずつ斜めに並べ、根部と苗木に細土をまんべんなくかけて、地上部はワラムシロ等で防寒して下さい。

苗木の庭植え

まず基本的に、果樹の場合殆どの品種はとても日当たりの良い場所を好み、よく肥えた土と十分な水が必要です。実をつけるというのは、木にとって大きなエネルギーが要る仕事なので、この3点は大切なんですよ。植えつけ場所は十分吟味しましょう。 また、大木になる品種は大きくなったときを想定して場所を選びます。リンゴ、梨、柿、栗、柑橘類は数年で2~3mに成長し、枝も横に広がります。根の広がり幅は枝とほぼ同じで、地上の幹・葉の量と地下の根はほぼ1対1となります。 ですから、地下部の分量にも配慮してスペースを確保する必要があります。

ブルーベリーやスグリ、木いちごなどの小果樹は、成長しても樹高は1m程度で場所をとりません。ただ、木いちごは放っておくと地下茎を伸ばして広がるので、たくさん収穫したい場合は場所を確保し、スペースがない場合は剪定で抑えます。 さて、植え方です。まず、苗の根鉢(購入時に植えてあったポットから抜いた、土のついた根の部分をこう呼びます)の深さ・直径の1.5倍の植え穴を掘り、元肥として有機肥料や化成肥料を入れ、肥料が直接根につかないように間土を入れて、その上に根鉢(根土はくずさない)を置きます。枝振りや育つ方向を見て幹をまわして植えつける方向を決め、土を入れます。根鉢の土の高さが地面よりやや高くなるようにします。

次に根の周囲に大量の水を注いで、どろどろになった土が根土の周囲に十分行き渡るように、竹棒などで土をつつきます。その際根を傷めないように、周囲を刺すようにしてください。根鉢の土と周囲の土が十分に密着するようにするのがコツです。 水が引くと周囲の土が少し沈みますので、元の高さまで土を入れ、軽く踏み固めます。さらに、幹の周囲に少し土を盛って高くし、もう一度たっぷり水遣りします。風で倒れたり、ゆれたりすると根つきが遅くなるので、できれば支柱を立てましょう。支柱はなるべくしっかりしたものを選び、根鉢の土を通してその下の土に深く挿しこみ、上は苗の高さと同じになる位の長さにします。 ぐらぐらしないようにしっかり立てて、幹と支柱をゆるめに数カ所結び止めます。根がついたら外しても大丈夫です。

苗木の鉢植え

収量を重視するなら庭植えのほうが良いのですが、鉢植えにも利点があります。
木が小さくできるので管理が楽ですし、移動できるので、寒い場所では露地栽培が無理な品種も植えられます。また、ベランダで栽培したり、室内でインテリア・グリーンとして利用するなど、身近に楽しめる点も魅力です。最近は果実を花と同じように鑑賞したり、寄せ植えにも用いるようになり、また育てやすい小果樹の品種が増えたため、果樹の鉢植えが人気とってきました。
次に、鉢植えに向く品種です。
特に決まっているわけではないのですが、たくさん結実するものを選ぶと良いでしょう。ブルーベリー、木いちご、クランベリーなどのベリー類、温州ミカン、金柑などの小実柑橘類、ざくろ、オリーブなどがおすすめです。柿リンゴ、桃、ぶどうなどは伝統的に、盆栽として楽しまれてきた品種ですが、大きな実ものはちょっと管理が大変かな、と思います。馴れた方向きですね。
それから、寒さに弱いレモンやグレープフルーツ、ライムなどの柑橘類、パッションフルーツなどの熱帯果樹は、冬は室内に入れた方が良いので、鉢植えならではの品種です。

鉢は、実つきをよくするためには土もたくさんある方がよいので、なるべく大きめのものを用意します。素焼き、プラ鉢など、いろいろなものが使えます。
大鉢にするなら、重いものより、プラ鉢の方が扱いやすいです。また、見栄えは悪いですが、発泡スチロールも果樹には向きます。小果樹は小さくてもいいのですが、柑橘類などは9~10号(直径30センチくらい)のものを使います。
大実のものほど大きい鉢が良いです。用土は9号ポットで7リットルくらい。
赤玉土7に腐葉土3の割合を基本としますが、大鉢では土が固くなりがちなので、排水性の良い素材を混ぜます。
腐葉土の割合をふやしたり、ピートモスやパーライト、鹿沼土を混ぜましょう。

実をつけるには大変なエネルギーが必要なので、肥料は花ものより多めに。植えつけ時には用土に肥料を混ぜこみ、その後1年は追肥の必要はありません。
2年目からは早春の発芽前に油粕や化成肥料を10号鉢で150gを目安に与えます。
植え方は前号の露地植えとほぼ同じです。苗は鉢の真中に、中心の土を少し高めに盛り上げて植えつけます。また、鉢土は鉢の縁から数センチ下までにして、ウォータースペースを確保しましょう。
さあ、植えつけが終わったら日当たりの良い場所で管理し、鉢土の表面が乾いたら水遣りを。柑橘類やオリーブは常緑なので、冬も室内で葉を楽しんで。落葉樹は来春の芽吹きを楽しみに待ちましょう!ひとつだけ付け加え。果樹はたまに、植えつけた翌春、全く葉が出なくなることがあります(柿などによく見られる)。
でも、枯れた!と早とちりして抜いてしまわないでください。植え替えのショックで休眠するのですが、2年目には葉が出ます。
枝を切って見て、中が枯れていなければ大丈夫。気長に見守ってあげてくださいね。